スタジオは、光・背景・空気感まで細かく整えられる環境です。
とくに企業の採用やコーポレートサイトで人物写真を使うなら、この「統一感」と「清潔感」が信頼感につながります。
✔ 背景の明るさがバラバラ
✔ 表情やポーズに差がある
そんな写真が並ぶと、どうしても雑多な印象に。
でも、スタジオで同じライティング・同じ構図で撮れば、見る人は「この会社は整っている」と自然に感じます。
もうひとつの大きなメリットが「再現性」。
1年後に新入社員を追加で撮影しても、同じ設定で撮れば、過去の写真と自然に並べられます。
ロケ撮影の魅力:空気やストーリーが伝わる
一方で、ロケ撮影の強みは「リアルさ」。
背景にある場所や光のニュアンスが、“その人らしさ”や“現場の空気”を映し出します。
✔ 工場で働く職人
✔ デスクで話す社員
✔ カフェで談笑するチーム
こうした何気ないシーンでも、自然光やその場の空気が重なることで、温度や雰囲気が伝わります。
ただし、ロケにはリスクも。
天候・時間・場所の許可などに左右されるからこそ、「準備の深さ」が仕上がりを左右します。
どちらを選ぶ?──ではなく、どう組み合わせる?
おすすめは「両方を活かすこと」。
✔ トップページや会社紹介:ロケ撮影で引き込む
✔ 役員紹介やスタッフ写真:スタジオ撮影で信頼感を出す
写真が持つ「正確さ」と「空気感」。
どちらか一方ではなく、両方をかけ合わせることで、企業の魅力はより深く、伝わります。
最後に:写真の質は“撮る前の5分”で決まる
どんな場所でも大切なのは、「整える意識」。
・髪や服の乱れを整える
・光の方向を意識する
・三脚で水平を取り、ホワイトバランスを揃える
たった数分のひと手間が、仕上がりに大きな違いを生みます。
伝わる写真は、シャッターを切る前の準備で決まります。
写真は、道具じゃなく「目的」で選ぶもの
スタジオとロケ。どちらを選ぶか迷ったら、「この写真で何を伝えたいか」を思い出してください。
・信頼を伝えたいなら、スタジオ。
・温度や想いを伝えたいなら、ロケ。
・両方伝えたいなら、組み合わせる。
あなたが残したいのは、きっと“美しい写真”ではなく、“伝わる写真”のはずだから。
文:洞テツヤ(株式会社フォートオフィスハント)